個別銘柄への株式投資を行うとき、みなさんはどのように銘柄を選んでいますか?
成長性、株価、お買い得度、配当利回り、株主優待、旬なセクターなどなど。
人によって様々な選定基準や選定方法があると思います。
この記事では株を購入する際の判断基準となる代表的な指標を紹介します。
【指標】とは、状況を判断したり、物事を評価したりする際に基準となる目印の事を言います。
代表的な指標はキッチリおさえておき、それに自分の考えをプラスすることが
より良い銘柄選びにつながる思いますので、ぜひ最後まで読んで理解を深めてください^ー^
それでは早速いきましょう! 今回紹介するのは次の6つの指標です。
株価収益率(PER:Price Earning Ratio)
株価収益率(PER)は、株価が1株あたり純利益の何倍まで買われているかを見る指標で、株価が割安か割高かの判断基準となり、次式によって求めます。
一般的に過去の数値や同業他社と比較して、株価収益率(PER)が低いと割安。高いと割高と判断されます。
なお、1株あたり当期純利益(EPS:Earnings Per Share)は、当期純利益を発行済株式総数で割って求めます。
例えば、株価が600円、当期純利益が40億円、発行済株式が1億株の場合の株価収益率(PER)を計算すると、
15倍となります。
株価純資産倍率(PBR:Price Book-value Ratio)
株価純資産倍率(PBR)は、株価が1株あたり純資産の何倍まで買われているかを見る指標で、PERと同様に株価が割安か割高かの判断基準となっています。
株価純資産倍率(PBR)が1倍より大きくなるほど割高、1倍より小さくなるほど割安と判断できます。
ちなみに、PBRが1倍ということは、その会社の株価が解散価値と同じということになるので、理論上は1倍を割ることはないはずです。
が、実際には割っている会社はたくさん存在するので、その辺が購入の判断に影響を及ぼすものと思われます。
PBRが1倍を上回る = 企業の資産が付加価値を生んでいる状態
PBRが1倍を下回る = 理論上は株式価値よりも解散価値の方が高い
解散価値が高いとは、事業を継続して得られる価値よりも、会社を解散した場合に株主にしに分配される金額の方が高いということで、
ようするに、会社をたたんで残ったお金を分配した方が、事業を継続するよりもお金になると言うことです。
例えば、1株あたりの純資産が600円、株価が900円の会社の株価純資産倍率(PBR)は
となります。
自己資本利益率(ROE:Return On Equity)
自己資本利益率(ROE)は、自己資本(株主から集めた資金の合計額)を使って、どれだけ最終利益(当期純利益)を生み出しているかを見る指標で、その会社の収益力を表しています。
株主が出資したお金(自己資本=純資産)を使ってどれだけの利益をあげたかをみる指標なので、ROEが高いほど収益力が高い会社だと言えます。
(少しの元手で大きく稼いだということになるから)
例えば、当期純利益が20億円、自己資本(純資産)が100億円の場合は
となります。
配当利回り
投資額(株価)に対する配当金の割合を表します。
例えば、株価が600円、1株あたり配当金が18円の場合は
となります。
配当性向
純利益に対する配当金の割合。
稼いだ利益のうちどれだけ株主に還元したかを表し、次式によって求めます。
例えば、当期純利益が20億円、年間の配当金総額が4億円の場合は
となります。
自己資本比率
会社全体の資本(総資本=総資産)に対する株主が出資した返済不要のお金(自己資本=純資産)の割合。
例えば、自己資本(純資産)が100億円、総資産が500億円の場合は
となります。
ちなみに、総資本は負債(他人資本)と純資産(自己資本)を合計したもので、総資産と等しくなります。
貸借対照表でみると
こうなります。
以上、基本的な指標6つの紹介でした。
これらの指標は、個別株投資を行う上ではとても重要なものばかりなので
知識として、しっかり覚えておきたいところです。
この記事が少しでも誰かの役に立てばうれしく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^