皆さんは宝くじ、特に当選金の大きい○○ジャンボを買った事はありますか?
グリーンジャンボ、ドリームジャンボ、サマージャンボ、オータムジャンボ、年末ジャンボなどなど。
年に数回、人生が変わるかもしれない金額が当たるという事で、一度は買った事があるといった人も多いのではないでしょうか?
もしも〇億当たったら何に使おうかと、あれこれ妄想する時間はとても楽しいですよね(*´ェ`*)
僕も以前は良く買っていました。
そんな夢のアイテム宝くじ。
現実的な話として、もし当選した場合、お金を受け取る際に税金はかかるのでしょうか?
高額当選したことある人なんか周りには居ないので聞けません。
仕方がないので、もしも当たってしまった時のため、自分で調べる事にしました。
この記事では、『 宝くじの税金の仕組み、家族に分配する場合の税金、制度をうまく利用して税金を減らす方法等 』について記載しました。
もしもの時に備えて、ぜひ最後まで読んでみて下さい^-^
結論
では、最初に結論です。
結論:宝くじの当選金に税金はかかりません。
宝くじの当選金は非課税所得のため、当選金の大小に関わらず所得税や住民税などの税金はかかりません。
なので当然ですが、確定申告をする必要もありません。
ただし、高額当選した際に、当選金を家族や親戚に分配する場合などについては、贈与税や相続税の課税対象となるので注意が必要です。
ここからは、少し詳しく解説します。
当選金が課税対象にならない理由
ではなぜ、当選金には税金がかからないのでしょうか?
それは、『 宝くじの購入金額にすでに税金が含まれている 』からです。
購入金額のうち、おおよそ40%が住民税として発売元の自治体に納められ、その地域の公共事業等に使われています。
つまり、購入時にすでに税金が発生しているため、当選金に対しては課税されないという事です。
尚、当選金が非課税であることは、当選金付証票法(通称:宝くじ法)の第13条に定められています。
読んでみたいという方はこちら。リンク貼っておきます。
当選金付証票法(通称:宝くじ法)
というか、そんな法律があるのですね。。。今回調べて初めて知りました(笑)
収益金の使い道
ちなみにですが、宝くじの収益金の使い道は以下の割合となっています。
当たらなかった場合でも『 自分のお金が公共事業に使われて良かった! 』と、思うかどうかは人それぞれですね。
贈与税、相続税について
受け取った当選金を家族や親戚へ分配するときには、贈与税や相続税がかかります。
それぞれの税額の計算式は次のとおりです。
贈与税 =( 贈与金額-基礎控除110万円 )×贈与税率-控除額
相続税 =( 相続金額-基礎控除額(3000万円+(600万円×法定相続人の数))×相続税率-控除額
この2つの税について解説すると記事1本分の量になってしまうので、ここでは簡単な例を1つずつ上げたいと思います。
まずは贈与税です。
例えば、一般的な贈与で1億円を贈るとします。
その場合の税額を上記の式から求めると、
税額 =(1億円-110万円)×55%-400万円
= 5039万5千円
何と!半分以上も税金で持って行かれてしまい、残りは4960万5千円となります。
相続税の場合も計算してみましょう。
相続はケースバイケースでしょうが、例えば法定相続人が1人だとすると、
税額 =1億円-(3千万円+600万円)×30%-700万円
= 1220万円
1220万円が税金で持って行かれ、残りは8780万円となります。
どちらの場合もかなりの額が税金として持って行かれますが、贈与税はかなりエグイですね。。。
1億円でこの金額です。これが10億となると、、、恐ろしいですね。
では、何か税金を減らす方法は無いのか? と、いう事で次の項目へ進みます。
【共同購入】なら贈与税は発生しない
僕は、宝くじは通常個人で買うものだと思っていましたが、調べていくと【共同購入】という概念が出てきました。
共同購入をして、当選金を同時にそれぞれが受け取ると贈与税は発生しないようです。
高額な当選金を受け取る場合は、一般的に銀行の窓口に行く必要がありますが、その際に共同購入者全員で受け取りに行き、共同購入した宝くじの当選金を受け取りに来た旨を伝えて、【宝くじ当選証明書】を発行してもらいましょう。
こうする事で、当選金を共同購入者全員の名義で受け取ることができ、口座に振り込まれた金額が宝くじの当選金であることを証明できるようになります。
つまり、嘘でも本当でも分配したい人と『共同購入しました!』と、一緒に銀行へ当選金を受け取りに行けば、贈与税は発生しない事になります。
例えば、おじいちゃんが高額当選した場合に、息子と孫の3人で共同購入しましたと受け取りに行けば、おじいちゃんが1人で受け取って、死んだ後に相続税を払って受け取るよりかなり税金が安くなりますよね。
あとは使い方?
前述したとおり、当選金を贈与や相続すると税金がかかりますが、当選した人が家族の利用しているサービスなどの支払いを行う行為は課税の対象にはなりません。
つまり、直接お金を渡すのではなく、定額制のサービスや買い物などをした際の支払いを当選した人が行うという事です。
例えば、当選した人名義で賃貸物件を契約し、家賃や光熱費、定額サービスなどを支払う といった感じでしょうか。
クレジットカードを渡しておいて好きに使ってもらう。なんて事もできますね。
僕は庶民なのでうまい方法が思いつきませんが、他にも色々方法がありそうですよね。
まとめ
・宝くじの当選金には税金はかかりません。(非課税なので所得税・住民税が課税される事はありません)
・当選金を家族や親族に分配する場合には、贈与税や相続税の課税対象となるので注意が必要です。
・家族や仲間内で共同購入した宝くじが高額当選した場合、共同購入した全員で銀行窓口へ行き【宝くじ当選証明書】を発行して貰えば、受け取る際に分配しても税金がかかりません。
・家族や親戚が利用するサービスにおいて、当選した人が当選金を使って支払いをする行為は課税対象にはなりません。
以上で、『 宝くじの税金の仕組み、家族に分配する場合の税金、制度をうまく利用して税金を減らす方法等 』についての解説を終わります。
今回紹介した内容が、読んでくださった方のもしもの時の備えになればうれしく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。^^